湯川信直師

銀座教会二代教会長 湯川信直師

湯川信直師は、玉水教会二代教会長・湯川茂師の次男として大阪に生まれました。幼少のころ上京し、銀座教会で湯川誠一師夫妻の薫陶を受けて成長します。誠一師のあとを継いで銀座教会二代教会長に就任。安太郎師、誠一師の教えを受け継ぎつつ、信心生活のあり方についてわかりやすくていねいに伝えられました。

湯川信直師

湯川信直師 略歴

(1931〜2006)

  • 二代玉水教会長・湯川茂師の次男として大阪に生まれ、6 歳で慶応義塾幼稚舎入学のため上京。以降銀座で成長し修行を重ねる。
  • 1957年(昭和32年)金光教教師補命。
  • 1975年(昭和50年)湯川誠一師逝去後、銀座教会二代教会長に就任。
  • 東京都教会連合会長、金光教首都圏フォーラム議長などを歴任。

運命につける薬

人間の運命は変えられないものだと思うている人がいますが、もしそうだとすれば、悪い運命を持っている人間は助からんことになります。
ところが信心をすれば、その運命が変わって助かるのです。今までの自分本位の生き方を、私たちの心の親である神さまの思し召しに合うように変えていけばよいのです。このことを金光教では『改まり』といって、信心の最も大切なことと教えられています。
人間関係のトラブルのときは、たいてい相手が自分の思いを分かってくれない、相手が変わってくれればよいのにと思っています。しかし、相手の心はどうにもなりません。では、信心をしていけば相手の心が変わってくるのかといいますと、確かに変わってくる、といわざるをえないのです。
私の父は「相手あってこそ」と、相手に「こそ」をつけていく心になりなさいと教えていました。
神さまには、相手も自分も同じように助かってほしいという思し召しがあります。自分のこだわりを越えて、本気で相手の助かりを願える心になれば、それが神さまに通じて相手の心は神さまが変えてくださるのです。
しかも、その骨折りは、徳となって子孫まで残るのです。これは運命が変わるということです。