ご神前に向かって右手に衝立で仕切った所があります。ここを「お結界(おけっかい)」といいます。
「神の世界」と「人間の世界」とを「結ぶ」という意味であり、教会では、原則として教会長先生がお座りになります。ご都合のつかないときには、代理の先生がお座りになります。
ここは信者さんの願いを神さまに取り次ぎ、天地の神さまの願いを信者さんに取り次ぐ場所です。先生は、教祖さまのみ心そのままに、親身にお話しされます。
「お取次ぎの座」ともいう、このお結界は、本教の最大の特徴です。
ここでは人生のあらゆる苦難を話し、あらゆる希望をお願いします。身内にも、親しい人にもいえないこと、なんでも安心してお話ししてください。ここで話したことは、お医者さまのカルテ同様、いやそれ以上に決して外に漏れることはありません。
お話しされたことは、毎日「ご祈念帳」に清書され、教会長先生が深夜、ご神前で「天地金乃神(てんちかねのかみ)さま、教祖生神金光大神(きょうそいきがみこんこうだいじん)さま」に一心をこめて、ご祈念されます。信者さんの願いが届くように、過ちが改まりますようにと。
すぐに願いのかなうこともあれば、時間のかかることもあるでしょう。とくにお供えの必要はありません。
先生方は、お祈りとお話しによって、人を助けるのが使命と、念じておられます。
心配ごとは全部、神さまに預けて、和やかでめでたい心でお帰りください。金光教の大きなみ教えの一つ、「和賀心(わがこころ)」をお持ち帰りください。