湯川浩一(ゆかわこういち)
1966年(昭和41年)二代教会長・湯川信直師長男として出生。
慶応義塾大学経済学部卒。1989年(平成元年)金光教教師拝命。
2006年(平成18年)信直師逝去の後三代銀座教会長に就任。
銀座教会長 湯川浩一
四代金光様のみ教え
ご本部にお参りするたびに思い出すのは、四代金光様が、「お礼を土台に」「順序を間違えないように」ということを繰り返しみ教え下さったことです。私が初めて独りで四代金光様にお届けをしたのは、金光学院に入ってからのことでした。
それまでは、いつも父の後ろについてでしたから、たいへん緊張した覚えがあります。道すがら「まず、ありがとうございますとお礼申して、それから・・・」と考えながら行ったのですが、いざ金光様を前にするとあがってしまい、ついお願いのほうが先になってしまいました。すると、金光様は、ニコッとされて「お礼が先じゃなあ」と言われ、それから、「物事には順序というものがあろう。着物だって袴から先にははけんわなあ。あなたがここに来るのにも、来させていただいたお礼をまず申し上げなくてはいけない。裸足ではこれんわなあ。下駄にもお世話になって来るわなあ。そういう何もかもお世話になったことを、まずお礼申さなくてはいけませんなあ」と丁寧にみ教えくださいました。
次の時にも、やはり緊張してお願いが先になってしまい、再び「お礼が先じゃなあ」と言われ、三回目に、ようやく先にお礼を申してからお願いが出来ました。今度は大丈夫だろうと思っていたら、やはり「お礼が大切です」と言われました。どうしてだろうとそのときは思いましたが、あとで考えると、私のお礼が形ばかりで、まだ本当のお礼が出来ていなかったのだと気付かされました。
私たちは難儀なことがあって助かりたいとお願いをします。でもその難儀を土台にしてお願いするのでは順序が違うのです。「生かされてある」というお礼を土台にしたうえでのお願いにしなくては真の信心になってきません。
金光様はただ単にお礼を先に申しておけばよいということではなくて、自分が天地の恵みの中に生かされてあることを本当の意味でわかることが何よりも大切なのですよ、それがわからなかったら、神様にお願いをしていても、なかなかおかげになってこないのですよと教えてくださったのだと思います。









