湯川浩一(ゆかわこういち)
1966年(昭和41年)二代教会長・湯川信直師長男として出生。
慶応義塾大学経済学部卒。1989年(平成元年)金光教教師拝命。
2006年(平成18年)信直師逝去の後三代銀座教会長に就任。
銀座教会長 湯川浩一
お徳の中で 教会長 銀座だより12月号
玉水教会湯川正夫大先生ご祭主のもと湯川誠一大人五十年祭を麗しくお仕え頂きました。併せて湯川ツヤ姫、信直大人の例年祭を共々におかげ頂き、ありがとうございました。
今日の東京は台風の影響で北風が吹いて涼しく感じられました。信念を持って神様に向かっていけばおかげを頂けるということを見せて頂いた気が致します。
五十年も経ちますと湯川誠一初代親先生に直に教導頂いた方はほとんどおられません。しかし、世代が代わっても初代親先生のみ教えを、親も子も頂いてとお参りして下さるというのは初代のお徳であり、お礼を申さずにはいられません。
五十年前の八月一日、私は小学四年生で、周りの大人につられて号泣したのを覚えています。一緒に生活し、手をつないだ感触も覚えていますので、全く知らないのとでは大きな違いがあり、ありがたいことだったと思わせて頂きました。
今日は初代親先生が銀座教会に残して下さった三つのことをお話します。
〇月参拝ということ。
初代親先生が大正十二年以来、毎月九日十日にお参りされ、二代親先生から私の代へと続き、銀座教会の百二年ずっと月参拝が続けられたことはありがたいことです。(行けなかったのは四回のみ)
金光様は毎日寒くても暑くても雨でも雪でも変わらすお出まし下さっています。初代親先生は「金光様の日参」と言われました。私どもが朝起きる前から信奉者一同のことをご祈念して下さっています。その中で私もご祈念させて頂けるのはありがたいことであります。毎月ご本部へお参りすることで実感として気づかせて頂きました。月参りは初代が残して下さった大切なことなのです。
〇二つ目はお日柄です。
初代親先生はお日柄を大切になさいました。一日、十日、二十二日だけではありません。二十日は二代金光四神様のお日柄。二十四日は白神先生のお日柄。二十七日は初代大奥様のお日柄です。
四神様のご恩、白神先生のご恩を受け、玉水教会ができ、銀座教会ができたのです。私は初代親先生から直接教導は受けていませんが、こうして形で残して下さったことをお礼申し上げています。
皆さんもそれぞれの家のお日柄を大事になさって頂きたいと思います。
〇三つ目は、成り代わってのご用です。
初代親先生は「玉水初代大先生に成り代わって銀座に来たんや」と言われ最後まで自分が布教しているのではないとのお気持ちでした。私も自分の力では出来ないところを、初代、二代に成り代わってさせて頂き、そのお徳でこうして皆さんとお祭りを仕えさせて頂きました。
初代親先生は親というものを大切にして、親教会を頂いて、親先生を頂いていかれました。二代の父もそうでした。
私もその思いを頂き、また、父が亡くなった時も現親教会大先生が大きな心で受け止めて下さって、そのご恩を忘れることはできません。
「この成り代わっての話は教師にだけ言っている話ではないで。信奉者皆さんも同じようにそのお徳を頂いていくことができるのやで」とお話下さっています。皆さんも同じように「先生のお徳を頂いてさせて頂きます」と頂けばいいのです。玉水初代大先生ご自身がそのやりかたでした。借金もご主人である神様に成り代わって断りをされました。成り代わっていくからできて来るのです。
初代親先生の五十年という大きな区切りを迎えさせて頂きました。ここからまた、皆さんも難儀な氏子を助けさせて頂く、そのお役に立たせて頂くことが一番のお礼になってくるのではないかと思わせて頂きます。共々に信心を進めさせて頂きたいと思います。








