湯川安太郎師

始まりは大阪 玉水教会

玉水教会初代教会長 湯川安太郎師

湯川安太郎師は、大阪の江戸堀に金光教玉水教会を開かれ、大勢の人を助けられました。また多くの弟子を育てられ、各地に教会ができました。銀座教会もその一つです。

湯川安太郎師

湯川安太郎信話集 金光教玉水教会

みんなはその徳の高い先生を“おお先生”と慕いました。そのおお先生は21歳のとき、大病にかかり、医者にも見放されました。そのとき「親をおいて、先に死ねません。どうぞ神さま!」と、床の中から一心に願われました。以前、提灯(ちょうちん)屋の軒先で、ふと見かけた「天地金乃神(てんちかねのかみ)」という名前を思い出して…。
ところが、願ったとたん、全身から膿が出て、大病が一晩で治ってしまったのです。その神さまを祀っている教会を知人に教えてもらい、初めてお参りされました。

それから、3ヵ月のちには、道を歩いていると、神さまから「お知らせ」をいただかれるようになりました。だんだん人が話を聞きにくるようになり、1906年(明治39年)三代教主金光さまのお許しが出て、大阪の江戸堀に玉水教会が開教されました。
長患いの病人が3日で全快し、借金の責め苦に遭っている人が、たちまち解決したり、大勢の人が「おかげ」を受けました。1 日に8 千人以上の信者さんが、詰めかけた日もありました。
しかし、目先の「おかげ」も必要だが、「ほんとうの信心の目的」は4 つあるとおっしゃっています。

なぜ信心をするのか?

  • 一つ 常に心を清らかに持たせていただくために。
  • 一つ 角立つ心を丸くするために。
  • 一つ 災いを転じて幸せにさせていただくために。
  • 一つ 自分の役割を明らかにして、責任を果たさせていただくために。

(銀座教会初代教会長・湯川誠一師は安太郎師の一番の高弟です)

湯川安太郎師 略歴

(1870~1944)

  • 1906年(明治39年)金光教玉水教会開教。
  • 1911年(明治44年)玉水教会・教会長に就任。
  • 1917年(大正6年)現在の教会が建築される。
湯川安太郎師