銀座教会二代教会長・湯川信直師の教え
湯川信直師は貴重な教えを、たくさん私たちに残してくださいました。日ごろのお話に、イラストを添えてご紹介します。きっとあなたの心の片隅に残ることでしょう。
「水がほしい」といってザルを持っていきますか。泥のついた桶を持っていきますか。受け物である自分がどうなっているか分かることが信心なのですよ。
1+1=2という足し算は算数として間違っていません。でも答えが3になったり4になったりするのが世の中なのです。信心すれば、始終安心のおかげが頂けます。
「信心は神に心が向かうことぞ」とはいえこの心はいつもぐらついています。ですからお参りするのです。少なくともこのときは心と体は神に向かっていますからね。
人は自分の力ではどうにもならない難儀に出くわすと真剣に神様に向かいます。でも日常茶飯事となるとそうはいきません。信心は実はこの一番身近なところが大切なのです。
人間が災難にあうときは、冬の時期です。すべて神様のお働きの中で起こることですから、ここは神様にお任せし、いま自分は何をしていけばいいのかを願っていくことです。
お広前はあくまで「信心のけいこ場」です。本番は教会を出てから。おかげを頂くのも教会を出てから。これが分かれば生活のありようが変わりますね。